デイブ・トンプソン
2トーン・ストーリー
スペシャルズ〜炎に包まれた
ポスト・パンク・ジェネレーション
シンコー・ミュージック
255p
15×21センチ
\2.940(税込)\2.800(税抜)


英『UNCUT』誌のノンジャンル・ベスト・ブック30の1冊にも選出!
80年代イギリスに産声を上げた小さなレーベル、2トーンが
その後21世紀となった現在まで影響を及ぼす。
スペシャルズを中心にネオスカ・ムーブメントを世相と並行して振り返り
当時の“熱"をリアルに描き出しています!
<本文より抜粋>
〜伝説というものはつねにその結末以外のすべてにおいて真実を大袈裟に作り上げてしまうものであるが、事態は次のように進んで行った。
1978年1月、ジョニー・ロットンはセックス・ピストルズを二日前に辞め、もう戻らない事を明らかにした。〜中略〜ジェリー・ダマーズの頭に、あるアイデアが浮かんだ。それはおそらく、彼が今までに考え付いたもののなかでももっとも大胆不敵なものだった。ロットンに、オートマチックスとギグをやってほしいとオファーしない手はないだろう?ロンドンへ向かったダマーズは、この元ピストルズの取り巻きたちの中へ潜入を開始した。彼は何とか同じコヴェントリー出身で、クラッシュのローディーをしているスティーブ・コノリーまでたどり着いた。その時は気付いていなかったが、彼はおそらくダマーズが出会えるもっとも目的に近い人物だった。録音したばかりのオートマティックスのリハーサル・テープを手に、できればロットンに渡してほしいと頼んだ。実際にはクラッシュのマネージャー、バーニー・ローズまでしか届かなかったが、それで十分だった。コヴェントリーに戻る頃までには、ダマーズはオートマティックスを、1月24日にバーミンガムのバーバレラズで行われるクラッシュのショウのオープニング・アクトに決定させていた。〜
これはほんの触りです!!!
この本にはこれまで知りようがなかった事実やエピソード、ザ・スペシャルズやマッドネス、セレクター、ザ・ビート、ファン・ボーイ・スリーからスペシャルA・K・Aにいたるまでの経緯などを中心に、当時イギリスで「NEWWAVE」という名称で一括りにされていたバンドの証言などがちりばめられ、それはそれはとても刺激的な内容となってます!!何故スペシャルズはその音楽スタイルを固持せず変化し続けたのか、なぜ分裂に至るのか、この本を読む事でおそらくほぼ解明されるでしょう。そして何よりジャマイカ生まれのスカやレゲエ、ダブが如何にイギリスに影響を与えていたのかが、より鮮明に理解できる筈です。とにかく大興奮の本書はZOOTカスタマー必携、必読書として指定させていただきます。